家にある日本刀を処分したいのですが、警察にお願いする場合はどういった手順を踏めばいいのでしょうか。詳しく教えてください。
この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。
筆者はこれまでに沢山の日本刀処分に携わってきました。
その経験からいうと、日本刀の処分(破棄手続き)を警察にお願いする手順は以下のとおりです。
- 銃砲刀剣類登録証を準備する(※ない場合は理由をしっかりと説明すれば対応してもらうことも可)
- 警察官が日本刀を確認する
- 警察署で廃棄手続きを行う
警察署の生活安全課に「日本刀を破棄したい」と伝えれば、あとは流れに任せるだけです。
この記事では、日本刀の処分を警察にお願いする手順についてまとめました。
破棄の手続きをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本刀の処分を警察に依頼する手順
日本刀の処分(破棄手続き)を警察にお願いする手順は以下のとおりです。
- 銃砲刀剣類登録証を準備する(※ない場合は理由をしっかりと説明すれば対応してもらうことも可)
- 警察官が日本刀を確認する
- 警察署で廃棄手続きを行う
特に難しいステップはありませんが、場合によっては手続きに時間がかかります。
署員の指示をよく聞いて、漏れのないように手続きを進めていきましょう。
それでは上記4つの手順について解説していきます。
1.銃砲刀剣類登録証を準備する
日本刀を所持するには「銃砲刀剣類登録証」が必要です。登録証がある場合は、そのまま近くの警察署の生活安全課に連絡しましょう。
登録証がない場合は、以下を厳守してください。
- 日本刀を発見した場合はその場所から動かさないようにする
- 近くの警察署の生活安全課に連絡する
- その後の手順は警察の指示にしたがう
- 日本刀は登録証がないと持ち込みができないので注意
- 登録証がない場合は警察署にて「刀剣類発見届」の発行手続きを行う
登録証がある場合もない場合も、警察の指示に従って行動しましょう。
2.警察官が日本刀を確認する
処分したい日本刀は、いずれにしても警察官が確認することになります。
警察官が自宅にやってくる場合もあれば、警察署への持ち込みをお願いされる場合もあるでしょう。手段は人や場合によって異なるので、指示にしたがってください。
あとは警察官の確認を待って、次の指示を待ちます。
わからないことや知りたいことがあれば、警察官に質問しておくことをおすすめします。
3.警察署で廃棄手続きを行う
一連の流れが終わったら、以下の手続きを行います。
登録証を持っている場合 | 「破棄手続き」を行って完了 |
日本刀を発見した場合/登録証を持っていない場合 | 「刀剣類発見届」発行手続きと、「破棄手続き」を行って完了 |
各種手続きの注意点は以下のとおりです。
- 手続きには日本刀の現物や印鑑などが必要
- 手続きを行えるのは原則として世帯主のみ
- 日本刀の破棄は安全を第一に考え、警察に来てもらうのがベスト
日本刀の破棄手続きは無料でできます。
ポイントを押さえて、正しくスムーズに手続きをしましょう。
日本刀の処分は警察以外でもできる?
日本刀の処分は警察以外でもできます。
主な処分方法は以下のとおりです。
- 銃砲刀剣類の専門業者への依頼
- 刀剣類の買取業者への依頼
いずれも依頼には「登録証」が必要です。
ここでは、上記2つの方法の手順・費用・メリット・デメリットについて紹介します。
1. 銃砲刀剣類の専門業者への依頼
日本刀の処分を警察以外でおこなう方法としては、銃砲刀剣類の専門業者への依頼が挙げられます。
銃砲刀剣類の専門業者は、その名のとおり刀剣類をあつかっているので破棄を依頼することが可能です。ただし、破棄には登録証が必要になります。
手順
- 業者に問い合わせる
- 日本刀を引き渡す
- 業者による廃棄手続き
費用
業者によって異なる
メリット
- 手間がかからない
- スムーズな廃棄ができる
- 安心して利用できる
デメリット
- 手数料がかかる場合がある
- 対応が悪い業者もいる
- 満足のいく破棄ができない可能性がある
3. 刀剣類の買取業者への依頼
日本刀を処分できる2つ目の方法は、刀剣類の買取業者への依頼です。
刀剣類の買取業者を利用すれば、日本刀の処分と現金化がそれぞれ実現します。筆者としてはこの「買取」を利用して破棄する方法をおすすめしますね。
手順
- 業者に連絡し、査定を受ける
- 査定額に納得したら、買取を依頼する
- 業者による日本刀の引き取り
費用
買取価格によって異なる
メリット
- 日本刀を現金化できる
- 価値のあるものなら高価買取を期待できる
- 処分も同時に済ますことができる
デメリット
- 価値が低い場合は、買取してもらえない
- 手数料がかかる場合がある
- 業者によっては正当な鑑定が受けられない可能性がある
日本刀の処分でおすすめの方法は「買取」
日本刀は価値の高いものがあふれています。
したがって、破棄するくらいなら一度は買取業者の査定を受けたほうがいいです。
以下の条件を満たしている業者を利用すれば、まず失敗することはありません。
- 信頼と実績が十分にある
- 口コミや評判がよい
- 日本刀の買取に強い
筆者が決まって利用している業者は「ザ・ゴールド」。現在も骨董品の買取では必ず利用するほど、満足のいく取引ができています。
日本刀の買取に強く、日本刀を熟知した専門業者が在籍しているので、市場価格以上の鑑定を受けることが可能です。
ザ・ゴールドについては以下の記事でくわしく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
日本刀の処分に関するQ&A
日本刀の処分に関するQ&Aをまとめました。
情報収集や問題の解決にお役立てください。
Q1:登録証のない日本刀はどうなるの?
A:日本刀の登録証がない場合は、以下の手続きが必要です。
- 登録証の再交付
- 銃砲刀剣類の新規登録
登録証がないまま所持すると、銃刀法違反になります。日本刀を見つけたら、警察へ連絡するのがベストです。
Q2:警察に日本刀の所持の許可は必要ですか?
A:日本刀の所持には以下の定めがあります。
日本刀・刀剣を入手した日から20日以内に、その日本刀が登録されている各都道府県教育委員会宛てに住所、氏名、捺印をし、銃砲刀剣類等所有者変更届を提出する
引用:日本刀の所持について
登録証がない場合は、警察署で発行手続きを行ってください。
Q3:日本刀に供養は必要ですか?
A:日本刀を供養するかどうかは、世帯主の自由です。
捨てたり譲ったりする行為に罪悪感があるなら、供養すべきだと思います。特に何の抵抗もない場合は、自由に処分しても問題ありません。
詳細記事
まとめ
日本刀の処分を警察で行う手順について解説しました。
重要なポイントをおさらいします。
- 登録証がない場合は、速やかに警察に連絡する
- 破棄は警察に来てもらった方が安全
- 日本刀に価値がありそうなら「買取」を検討する
もし日本刀に一定以上の価値がありそうなら、登録証を用意したうえで「買取業者」に査定してもらってください。査定価格に満足できれば売却すればいいですし、そうでないなら破棄すればOKです。
また、日本刀の処分方法はひとつではないので、以下の記事も参考にしながら最適な方法を見つけてみてください。
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