軍刀・サーベルの価値はどれほどあるのか|階級や処分方法もくわしく解説

軍刀・サーベルの価値はどれほどあるのか|階級や処分方法もくわしく解説 甲冑・刀剣の処分方法

軍刀やサーベルにはどれだけの価値があるのでしょうか?階級との関係性や処分方法なども教えてくれると嬉しいです。

この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。

筆者はこれまでに沢山の刀剣を収集・取引してきました。

この記事を書いた人
松吉

人形供養がわりと身近な環境で生活をしている松本市民です。これまでに沢山の人形供養と処分・遺品整理に携わってきました。このブログではその経験を包み隠さずシェアしていこうと思います。

【当ブログ記事の信頼性】
①:筆者の人形供養と処分・遺品整理に携わった歴は10年(現在進行形)
②:骨董品収集と取引歴は15年以上
③:人形供養と処分・遺品整理に関する情報を日々リサーチしている

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その経験からいうと、軍刀やサーベルの価値は刀によって大きく異なります。しかし、刀剣としての価値と歴史的価値が高いものは高額になりやすいです。

また、階級との関係性も価値に影響してきます。

この記事では、軍刀やサーベルの価値についてまとめました。

知識を高めたい方はもちろん、処分を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

軍刀とは

軍刀とは、日本の軍人が明治時代から第二次世界大戦終戦まで佩用していた刀剣です。単なる武器としてだけでなく、武士道の精神を体現する象徴として大切に扱われていました。

軍刀の佩用が義務付けられたのは明治時代のこと。「太政官布告」の制定によって、軍人の服装規定に組み込まれた形になります。

太政官布・達

太政官布告,太政官達のことで,明治維新政府の法令形式であり,また施策の公布形式のことである。 布・達の対象となった事柄は現在の公法私法にわたる法律命令に関するものから,風俗宗教儀式の類の規制,指示に関するものなどに及ぶ。

引用:コトバンク

軍刀には儀礼用の「佩刀(サーベル)」と戦闘用の「軍刀」の2種類があり、佩刀は外出時や式典などの際に着用されました(軍刀よりも装飾にこだわりがある)。

軍刀と階級の関係性

軍刀は階級によって佩用できる種類が定められていました。

階級の低い下士官兵は主に、大量生産された「官給刀」(三十二年式軍刀、九五式軍刀)を帯び、将校准士は「将校准士官刀」(九四式軍刀)、軍隊の最高位にあたる元帥は「元帥刀」を佩刀していました。

言うまでもなく、階級の高い者が身に着けていた軍刀ほど価値が高いことになります。

軍刀の価値

軍刀の価値は大きく分けると、以下の2つがあります。

  • ①:刀剣としての価値
  • ②:歴史的価値

刀剣としての品質はどれほどのものか。
そして、歴史的な価値はどれほどのものか。

軍刀の価値を決める基準は、これらの要素といっても過言ではありません。

ここでは、上記2つの価値について詳しく解説します。

①:刀剣としての価値

刀剣としての価値は、主に以下の3つです。

  • 刀身の材質
  • 作刀した刀工
  • 刀の状態

刀身の材質については、玉鋼、水鉄、軟鉄など、刀身の材質によって価値が大きく変わります。

作刀した刀工に関しては有名なほど(名刀工)非常に高い価値があり、刀の状態に関しては刀身の状態が良好などほど価値が高くなる可能性が高いです。

②:歴史的価値

歴史的価値は主に、軍刀が実際に使用された戦争や、持ち主の経歴などによって決まります。

実際に戦争で使用された刀は、歴史的な価値を高くする要素です。一方で持ち主の経歴に関しては、持ち主が有名なほど希少価値が高くなります。

どこで使用され、誰が使用したのか。
これこそが、軍刀の価値を高める要素です。

軍刀の処分でおすすめの方法

軍刀の処分でおすすめの方法は以下のとおりです。

刀剣専門店に売却する刀剣専門店は刀剣の価値を正しく判断し、適正な価格で買い取ってくれます。
ネットオークションやフリマに出品するネットオークションやフリマでは、希少価値の高い軍刀ほど高値で落札されることがあります。
寄贈する歴史的価値の高い軍刀は博物館などに寄贈することで、多くの人に鑑賞してもらうことができます。

価値がなく状態が悪い軍刀に関しては、警察に依頼することで無料で処分してもらうこともできます。

ただし、状態が悪いものでも価値が高くなる場合もあります。処分する前にいちどは刀剣専門の買取業者に査定を依頼するのがベストでしょう。

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軍刀の処分で注意すべきポイント

軍刀を処分する場合は、以下の点に注意しましょう。

軍刀は銃刀法によって規制されている軍刀は銃刀法によって規制されているため、許可なく譲渡や売却することはできません。
適切な手続きを行う必要がある軍刀を処分する場合は、銃刀法に基づいて適切な手続きを行う必要があります。

家から軍刀が出てきた場合や、軍刀を登録・処分する手順については、以下の記事でくわしく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

軍刀はの価値は主に「刀剣としての価値」と「歴史的価値」の2つから判断されます。

軍刀を処分する方法はさまざまですが、安全かつ的確なのは「刀剣専門店への売却」です。高価買取が実現する可能性もあるので、現金化を検討している方は第一候補にしましょう。

ただし、軍刀は銃刀法によって規制されています。登録証がないものは、許可なく譲渡や売却することはできないので注意してください。

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