軍刀の見分け方がわからず困っています。日本刀との違いやサーベル式についてわかりやすく教えていただけるとありがたいです。
この記事はこんな疑問を抱ええている方が対象。
筆者は日々、古美術の知識を深めたり骨董品の収集をしています。
結論からいうと、軍刀の見分け方はサーベル式になっているかどうかです。日本刀は両手で取り扱う刀ですが、軍刀は片手で取り扱うほか、外装が華やかでサーベル式になっています。
この記事では軍刀の見分け方についてまとめました。
疑問を解消したい方、知識を深めたい方はぜひご覧ください。
軍刀の見分け方
軍刀の見分け方は、主に以下の2つに注目しましょう。
- ①:日本刀との違い
- ②:サーベル式
日本刀と何が異なるのか、サーベル式とは何かを理解することで、一般的な刀と区別することができます。
ここでは、軍刀の見分け方として重要な2つのポイントについて解説します。
①:日本刀との違い
軍刀と日本刀の違いは、持ち方と様式といっても過言ではありません。
軍刀は片手で取り扱うのに対し、日本刀は両手で取り扱います。さらに軍刀には拳を護る意味をもつ「護拳(ごけん)」という半円状の鍔(つば)がついています。
日本陸軍の騎兵将校用の旧型軍刀になります。
尉官用です。
護拳部分の刻印から寿屋製です。
他兵科と違って、騎兵はその数が少なく、
また花形兵科の伝統から
軍装等の装飾に違いを持たせて
エリート意識を内外に誇示しています。
そのため数は少ないです。 pic.twitter.com/dbnxhl7NKJ— 大黒堂 (@daikokudou83) April 19, 2024
日本刀と比較すると、風貌は明らかに異なります。
いわゆるサーベル式に該当し、日本軍と関連しているものは軍刀の可能性があります。
②:サーベル式
サーベル式とは、先述したように「護拳(ごけん)」という半円状の鍔(つば)がついているタイプの軍刀のことをいいます。護拳はその名のとおり、手が滑らないようにするためのパーツです。
サーベル式軍刀はフランス陸軍の戦闘様式を採用したことで普及しましたが、日本刀を取り扱ってきた日本人には使いづらく、やがて刀身のみは従来の日本刀に改良されました。
1886年(明治19年)に扱いやすさを追求して登場したのが、外装はサーベル式、刀身は従来の日本刀と言う日本独自の軍刀です。1935年(昭和10年)になると、外装も古来より使用してきた太刀型式の拵(こしらえ)が用いられるようになります。
日本の軍刀は独自のサーベル式というわけです。
軍刀は誰もが身に着けていたわけではない
軍刀はすべての軍人に義務付けられていたわけではありません。身につけられたのは主に将校や上級士官、あるいは騎兵や憲兵のような特定の兵科のみです。
さらに軍刀の購入は将校が自己負担で行うものでした。特定の品質をクリアしている限りは、デザインまたは素材を自由にカスタマイズできたといわれています。
したがって、軍刀には豊富なデザインが存在しており、シンプルなものから個性的なものまでさまざまです。
本物の軍刀は高値で売れる
軍刀は軍人にとって身分や地位を象徴するための重要なアイテムのため、本物は市場で高値で取引されています。相場は状態や価値によって異なりますが、数十万円の値がつくものも珍しくありません。
刀剣を熟知している買取業者に査定を依頼すれば、価値をしっかりと見抜いてくれるので高価買取を期待することが可能です。
もし、ご自宅に処分したい軍刀、その他刀剣があるなら、まずは業者の無料査定を利用しましょう。査定だけでもOKですし、査定価格で売却を検討するのもありです。
まずは刀の価格を確かめることからはじめましょう。
まとめ
軍刀の見分け方は、外装がサーベル式になっているかどうかに注目します。種類によってはサーベル式でない軍刀も存在するので、真相を確かめたい場合は刀剣専門の業者に鑑定してもらいましょう。
軍刀は希少価値が高いものが多いため、高値で売れる可能性があります。
軍刀や刀剣の処分に困っている方は、ぜひ刀剣の買取業者を検討してみてください。
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