鎧と甲冑の違い

鎧と甲冑の違い 甲冑・刀剣の基礎知識

鎧と甲冑の違いがよくわかりません。個人的には同じものとして捉えているのですが、いったい何が違うのでしょうか?

この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。

筆者は甲冑や骨董品が大好きなコレクターのひとりです。

この記事を書いた人
松吉

人形供養がわりと身近な環境で生活をしている松本市民です。これまでに沢山の人形供養と処分・遺品整理に携わってきました。このブログではその経験を包み隠さずシェアしていこうと思います。

【当ブログ記事の信頼性】
①:筆者の人形供養と処分・遺品整理に携わった歴は10年(現在進行形)
②:骨董品収集と取引歴は15年以上
③:人形供養と処分・遺品整理に関する情報を日々リサーチしている

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結論からいうと、鎧と甲冑の違いは以下のとおりです。

鎧は胴体を守る「胴(どう)」、腕を保護する「籠手(こて)」、脚を守る「すね当て」によって構成される。
甲冑甲冑は、鎧を含む戦闘時に身を守るための防具全般を指す総称。鎧の他に「兜(かぶと)」、「面甲(めんごう)」、「草摺(くさずり)」など、身体の各部を保護するための様々な部品が含まれる。

日本伝統の武装として知られる「鎧(よろい)」と「甲冑(かっちゅう)」は、しばしば同じものとして認識されがちですが、上記のように明確な違いがあります。

この記事では、鎧と甲冑の違いについてまとめました。

それぞれの特徴や用途についてインプットしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

鎧とは

鎧は戦闘時に身を守るために着用される防具の一種で、日本では古代から使用されてきました。

そんな鎧の役割は上半身の保護。
素材はさまざまですが、金属や革などの硬い素材が多いです。

日本の鎧は主に胴体を守る「胴(どう)」、腕を保護する「籠手(こて)」、脚を守る「すね当て」などから成り立っています。

甲冑とは

甲冑は、鎧を含む戦闘時に身を守るための防具全般を指す総称。

甲冑には、鎧の他にも兜(かぶと)、面甲(めんごう)、草摺(くさずり)など、身体の各部を保護するための様々な部品が含まれます。

「甲冑」は、基本的に「甲」(=体を守る鎧[よろい])と、「冑」(=頭にかぶる兜[かぶと])のこと。この2つを総称して甲冑(鎧兜)と言い、時代によって形状や呼び方が異なります。

甲冑の種類

出典:甲冑(鎧兜)を知る「甲冑を比較する」

甲冑は素材や形状、装飾の有無によって多種多様なデザインが存在します。

鎧と甲冑の主な違い

鎧と甲冑の主な違いは以下のとおりです。

  1. 概念の違い
  2. 構成部品
  3. 用途と機能性

先述したように鎧は甲冑の一部です。

したがって、見方を変えれば鎧と甲冑はイコールともいえるでしょう。

ここでは、両者の主な違いについて解説します。

1. 概念の違い

鎧は甲冑の一部であり、主に上半身を保護するための装備を指します。

一方で甲冑は、鎧を含む全身を保護するための装備全体を指す総称です。

概念にフォーカスを当てれば、両者の違いは明白といえるでしょう。

2. 構成部品

鎧は具足の一部であり、胴や腕、脚を保護する部分で構成されます。甲冑はこれに加えて、頭部を守る兜や顔を保護する面甲など、さらに多くの保護部品を含みます。

先の概念とほぼ同様ですが、両者は構成されている部品数に違いがあるのです。

3. 用途と機能性

鎧は戦闘時の基本的な防護装備として機能しますが、甲冑は全身を包括的に守るため、より広範な保護を実現してくれます。

つまり甲冑は、戦場での身の安全を最大限に確保するために、さまざまな部品で構成されているわけです。

こうしてみると、両者は用途と機能性にも違いがあるといえるでしょう。

鎧(甲冑)の買取相場

鎧や甲冑の買取相場は、50,000~200,000円ほどです。

高価買取を期待できるのは「戦国武将が身に着けていたもの」。また「数百年前につくられた古いもの」もその希少性からプレミア価格がつきやすいです。

買取相場の詳細は以下の記事でまとめています。

鎧や甲冑の売却を検討している方は、以下の記事を参考にしてみてください。

鎧の買取を名古屋で依頼する場合の手順
鎧の買取を名古屋で依頼する手順についてまとめています。買取をする方法としては、専門業者を選んで無料査定を依頼→鑑定をしてもらい、価格に納得できれば取引を成立するだけです。特に難しいステップはありません。

鎧と甲冑の違いに関するQ&A

鎧と甲冑の違いに関するQ&Aについてまとめました。

情報収集や問題の解決にお役立てください。

Q1:甲冑は別名で何と呼ばれますか?

A:「鎧」と呼ぶ人もいますし、「鎧兜」と呼ぶ人もいます。

甲冑の構成内容を考えれば、別名は「鎧兜」がふさわしいかもしれません。

とはいえ、確立された別名はない印象をうけます。

Q2:鎧具足とは何ですか?

A:鎧具足は「鎧」にかえて呼ばれるようになった言葉です。

「具足」とは甲冑に限られた用語ではなく、皆具(かいぐ)している道具の意味で、甲冑では兜・面具・胴・袖・籠手・臑当・佩楯の七具を室町中期以降「よろい」にかえて呼ぶようになった。構造は胴丸の形式をついでおり、乱戦の中で自己の武勇を示すためにいろいろな形式の鎧や兜が工夫された。

引用:千葉県立中央博物館 大多喜城分館 甲冑とは何か

Q3:鎧(甲冑)を買取してもらうにはどうしたらいい?

A:おすすめは鎧や甲冑を熟知したプロが在籍する、買取専門業者の利用です。

たしかな鑑定が受けられれば、正当な価格で売却できるほか、高価買取も期待できます。

鎧や甲冑の買取に関しては、以下の記事でくわしく解説しています。興味がある方はチェックしてみてください。

鎧(甲冑)を買取してもらうにはどうしたらいい?
鎧(甲冑)を買取してもらうにはどうしたらいいのかまとめています。鎧などの甲冑は骨董品の買取を専門とする業者を利用するのがベストです。まずは無料査定を依頼し、価格がいくらになるのか確かめましょう。

まとめ

鎧と甲冑の違いについて解説しました。

重要なポイントをおさらいします。

  • 鎧と甲冑の違いは「概念」と「構成部品」
  • そもそも鎧は甲冑の一部
  • 違いを理解することで、日本の武装文化の理解が深まる

また、それぞれの違いを理解することで買取もスムーズに進められます。

売却を希望している方は、ぜひ鎧や甲冑の買取につよい専門業者の無料査定を活用してみてください。

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