日本刀が売れないので大変困っています。どうしたら処分することができるでしょうか。くわしく教えてほしいです。
この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。
筆者はこれまでに沢山の骨董品を処分してきました。
その経験からいうと、日本刀が売れない場合の対処法は以下のとおりです。
- ①:日本刀の買取に強い専門業者に依頼する
- ②:不用品回収業者に依頼する
日本刀は危険物に該当するため、ごみとして処分することができません。さらに売買には「登録証」が必要になります。
したがって、売れない日本刀を処分する方法は上記2つが確実です。
この記事でわかること
- 売れない日本刀の処分方法
- 日本刀の取り扱い
- 買取業者を利用するコツ
売れない日本刀をなんとかして処分したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
日本刀が売れない主な要因
日本刀は一般的な骨董品とは違い、危険物に該当します。
したがって、ごみとして処分することが不可能なほか、売買などの取引をおこなう場合には「登録証」が必要です。
無登録の刀剣の売買は法律で禁止されています。銃砲刀剣類登録証のない日本刀を発見した場合は所轄警察署にて「発見届け」の手続き後、各都道府県教育委員会が毎月行う登録審査を受け、銃砲刀剣類登録証を発行していただく必要があります。
「登録証」が見当たらない場合は、上記のように「発見届」の手続きが必要です。
このように、日本刀が売れない主な要因は「ごみとして処分できないこと」と「売買には登録証が必要なこと」の2点があげられます。
日本刀が売れない場合の対処法
日本刀が売れない場合の対処法は以下のとおりです。
- ①:日本刀の買取に強い専門業者に依頼する
- ②:不用品回収業者に依頼する
日本刀が今日まで売れなかった原因は、利用してきた業者に問題があるかもしれません。
日本刀の買取に特化している専門業者や、不用品回収業者を利用すれば問題を解決できる可能性が高まります。
ここでは、上記2つの対処法についてまとめました。
①:日本刀の買取に強い専門業者に依頼する
日本刀の処分は、基本的に買取業者を利用したほうがラクです。
登録証があれば簡単に売買できますし、価値のあるものでもそうでないものでも適正価格で買取してもらえます。
一方でリサイクルショップや質屋などは、日本刀を熟知したプロが店舗に在籍していない可能性が高いです。したがって、真の価値を見抜けないので買取を拒否されるケースもあります。
こういった問題を回避できるのが、日本刀の買取を専門にする業者です。
詳しくは以下の記事で解説しています。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
②:不用品回収業者に依頼する
買取業者を利用しても日本刀を処分できなかった場合は、不用品回収業者を利用しましょう。
不用品回収業者はその名のとおり、ありとあらゆる不用品を回収してくれます。費用はかかりますが、処分できる確率はほぼ100%になるので間違いないです。
とはいえ、どんなに状態が悪い日本刀でも引き取りしてくれる買取業者は存在します。
日本刀の買取を専門とする業者をまだ利用したことがない場合は、それらを利用してから不用品回収を検討するといいでしょう。
模造刀や模擬刀が売れない場合の対処法
日本刀にはさまざまな種類がありますが、本物は「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれる素材が使用されています。逆に玉鋼が使用されてないものは、模造刀や模擬刀と呼ばれるレプリカです。
もちろんホンモノなわけは無く木製の模造刀ですが、実はこれ銀魂の土方十四郎用の刀でした🗡️ pic.twitter.com/i1hk0RjFMa
— N_naga (@719dancouga) January 23, 2024
この模造刀や模擬刀は刃物に該当しません。
したがって、登録証の所持は不要になります。
日本刀とは違い、自治体のごみ出しルールに従えばゴミとして出すことが可能です。
日本刀が売れない場合のQ&A
日本刀が売れない場合のQ&Aについてまとめました。
情報収集や問題の解決にお役立てください。
Q1:日本刀の買取相場をおしえて
A:日本刀の買取価格は状態や需要などによって大きく異なりますが、相場はだいたい以下のとおりです。
刀剣の種類 | 買取相場 |
特別重要刀剣 | 5,000,000~10,000,000円前後 |
重要刀剣 | 1,000,000~5,000,000円前後 |
特別保存刀剣 | 300,000~3,000,000円前後 |
保存刀剣 | 100,000~1,000,000円前後 |
基本的には製造年代が古い刀剣ほど、高価買取を期待できます。
Q2:日本刀の買取は登録証なしでも利用できる?
A:できません。
レプリカの売買であれば登録証は不要ですが、本物の日本刀は登録証が必要です。
Q3:日本刀の売却には税金がかかりますか?
A:日本刀を売却する場合、以下の条件を満たすと税金がかかります。
買取業者に売却した骨董品や美術品が譲渡所得の対象となるのは、1点または1組の売却金額が30万円を超えた場合になります。
高額なものほど税金がかかるので、買取の利用は慎重に検討を重ねた方がいいでしょう。
まとめ
日本刀が売れない場合の処分方法について解説しました。
重要なポイントをおさらいします。
- 本物の日本刀の売買には「登録証」が必要
- 日本刀はごみとして処分できない
- 処分は日本刀の買取を専門としている業者を利用する
日本刀は不用品回収でも処分できますが、万が一価値をもったものだったら非常にもったいないです。
筆者としては、買取を前提に処分を検討してほしく思います。
コメント